<旅2日目・2014年4月30日>
佐賀713-(4828M)-747鳥栖811-(2327M)-951熊本1002-(529D)-1052三角1134-(532D)-1225熊本1247ー(熊本市電)-1300市役所前(熊本城)1419-(熊本市電)-1432熊本1501-(5332M)-1548大牟田1552-(西鉄特急)-1622西鉄久留米…(徒歩)…1655頃JR久留米1725ー(4136M準快速)-1804博多<ホテルスマートイン博多駅前泊>
旅2日目。4月30日、木曜日なのでGW中とはいえ平日。ホテルをチェックアウトしてすぐの佐賀駅から2日目の乗り鉄旅スタート。佐賀駅には通学の高校生で溢れていた。なんだかGW中に旅している感じゃない。普通の平日と変わらない。GWに10連休となる職場に就けたのが好運だった。でなければこの時期の平日に3日間の九州旅などできなかった。
2日目の第一ランナーは佐賀7時13分発の4828M。佐賀駅始発で行先は忘れたが博多以遠まで行く電車だったと思う。JR九州の標準型通勤電車813系。昨日に引き続き4月下旬とは思えぬ肌寒さ。天気は曇り。たぶん雨は大丈夫と思う。隣ホームから特急「かもめ」が到着。駅アナウンスでは「白いかもめ」と「白い」を入れて強調している。885系はやっぱ九州ではワンランク上の自慢の特急車両なのかな?
のどかな田園風景を行く。日本中を鉄道で旅しているととこでもこういった風景の車窓が多い。無心になれる風景でいい。30分強の乗車で鹿児島本線に乗り換えるため鳥栖で下車。
階段を降りて地下の連絡通路から鹿児島本線下りホームへ。24分連絡で普通列車熊本行き2327Mに乗り継ぐ。8時11分の発車だが7~8分ほど前に到着した。ステンレスの415系電車だった。車内はオールロングシートで旅気分はいまいち。平日なので通学の大学生らしき若者が多く乗っていた。久留米で彼らは降りていって久大線の列車に乗り継いでいったので、おそらく久留米大学の学生だろう。
大学生らが久留米で下車していったので車内はガラガラになった。僕の乗る先頭車両にも数人残るのみとなった。車窓に背を向けるロングシートなので車窓を楽しめない。なので持参してきたウォークマンで音楽を聴くことにした。時々目を瞑って何やら瞑想?していたかもしれない。この日の乗りつぶし目的は熊本から三角まで走る盲腸線の三角線である。三角線はどんな車窓なんだろう?とかこれから初めて乗る未乗線区のイメージを妄想?していたと思う(笑)。鹿児島本線のこの区間はかつて20年前の学生最後の周遊券旅行で当時の特急「つばめ」で乗って以来か?いや、前回2005年1月に寝台特急「はやぶさ」で通ったから9年ぶり乗車だ。ロングシートは2時間以上になると疲れるが僕はさすがに汽車旅慣れはしている自負はある。熊本着は9時51分。鳥栖から1時間40分。これなら全然許容範囲内である。
熊本到着。9年ぶりに来た。ここから初乗りの三角線に乗車する。三角線は鹿児島本線の列車が到着したホームの前方のホームから発車。すでに乗車する10時02分発532Dはエンジン音を唸らせて発車を待っていた。
10時02分発の三角行き529Dは1本だけ運用に入っているキハ200系だった。
三角線は鹿児島本線の宇土駅から別れて島原湾沿いを走る。列車はすべて熊本駅発着であるが実際の線区は宇土駅~三角駅である。熊本から50分で三角まで行ける短い地方交通線だが、数年前からキハ185系を改造したリゾート特急「A列車で行こう」が3往復走るようになった。うーん、なぜここにまで特急を設定するのか?個人的には無理矢理感は否めないが… まあ、僕自身の偏屈な性格がゆえの感想だけど(笑)。地味好みというか、こういうローカル線に乗りにきてもそうしたリゾート列車には乗りたくなくて一般の鈍行列車を好む。これは学生の頃からだ。ミーハー感が嫌とわけじゃないが、地味好み、目立たないのを好むというのは確かだ。
宇土駅から列車は右折して初乗車の三角線へ。またひとつ未乗線区が片付くと思うと俄然やる気だ(笑)。国道57号線に沿っていく。少し走るとすぐに右窓に島原湾が現れた。この日は曇っていたので眺望はあまり…って感じだけど海の向こうに島原半島の姿が見える。
10時52分、三角駅に着いた。これで三角線乗りつぶし達成。三角駅に駅舎も洒落た造りで印象に残った。
車止めから乗ってきた真っ赤なキハ200を見る。40分後、同じ列車で熊本に折り返す。時間があるので三角港まで徒歩で行く。あたりは公園のようになっていてぶらついて海を見ながら時間をつ
折り返しの熊本行きの発車は11時34分発。発車20分ほど前に駅に戻る。そしたらちょうど特急「A列車で行こう」が発車していくところだった。さて、三角駅でのしばしのひとときにの思い出を胸に残して熊本行きの列車に乗車した。1本しかないキハ200.この便以外はすべてキハ31で運行されているので三角線ではレアなキハ200に乗れて貴重な体験だったかもしれない。行きと同じ島原湾の景色を今度は左手に見ながら走行していく。
宇土から鹿児島本線と合流して、12時25分。熊本に戻ってきた。ちょうどお昼時だったので駅構内に熊本ラーメン屋で味噌ラーメンを食った。これはかなり美味かった。僕は旅をしているとき何しろ「どれだけ列車に乗るか」「いかにして効率よく乗るか」を第一に考えるので、はっきり言って食にはあまり興味はないが、やはり旅先で食って美味かった店などは印象に強く残る。
9年ぶりに来た熊本駅。さて、市電に乗って熊本城へ向かおう。「満喫きっぷ」で市電に乗れるのがおトク。地下鉄の時同様、降りるとき運転士さんに切符を見せるとき「大丈夫なのかな?」という不安は少しあったけど(笑)。
13時ちょうどに熊本城の最寄りの電停「市役所前」に着き、下車。行きに乗った市電は旧式の車両だった。それにしても熊本の街もけっこうな都会だ。数年前に政令指定都市に指定されただけのことはある。熊本城も9年ぶりにきたが、市役所前停からどうやって行ったかなどはあまり記憶に残っていない。ただ、9年前にも来た、という事実は間違いないというだけだ。
熊本城の入り口。加藤清正公の銅像は出迎えしてくれる。
坂道を歩いていくと壮大な熊本城があらわれた。実に壮観で貫禄がある。まさかこの2年後の地震で哀れな姿になってしまうとは…この時に来ていてホント良かったなと今にして思う。
そして、城内に入っていき内部を探索しながら天守へ登っていく。天守からの熊本市街の眺め。これで天気が良かったらよかったのになあと思う。
9年ぶりの熊本城を十二分に堪能してので、熊本駅へと戻る。この日は博多で宿をとっている。時間に余裕があるので途中、久留米で寄り道をする。市役所前14時19分発の市電、今度を新型の3連接車でラッキーだった。14時32分に熊本駅に着く。ここから博多を目指す。乗る電車は15時01分発なので駅構内をぶらつく。土産物店などが構内に何軒かあった。僕はいかに出費しないかを考えるので購買意欲がそそられるがいっさい買わないけど。
熊本城からの帰りに乗った新型の熊本市電。
この日の宿泊地は博多駅近くのビジホ。18時半ごろのチェックイン予定。なので時間ああるので途中、「満喫きっぷ」のJR以外の民鉄の利用できるという特性を生かして大牟田から久留米まで西鉄特急に乗車して久留米の街を少し散策して時間調整をしようと思った。
15時01分発の鳥栖行き5332Mに乗車。817系がきた。行きはロングシート車415系だったので、革張りシートで窓も広くて眺望も良好なこの電車に当たって良かった。道中はウォークマンで音楽をきく。3月までのドラマ主題歌でRiwhaRiwhaの「春風」という曲にこの頃はまっていてこの九州旅で聴いていた。旅に音楽はつきもの。後から振り返って「あの旅のときはあの曲がはやっていて旅の最中に聴いていたなあ」と感慨に浸れる。大牟田まで45分の乗車時間でそんなに長くなかったけど、この「春風」のバラードとともに4年前のこの旅が思い出せれる。
大牟田からは西鉄特急に乗り換え。15時52分の発車なので4分連絡。会社が違うので同じ駅でも離れた場所だったら乗り継げないかもと不安もあったが、大牟田駅はJRと西鉄の駅が一緒になっていたので5332Mを降りてから橋を渡るとすぐに西鉄の改札があり「満喫きっぷ」を駅員に提示してすでに発車を待っていた西鉄8000系特急電車に乗り込んだ。この電車、名鉄のパノラマカー7000系に似て先頭部が前面展望できる。乗り鉄で前面展望大好きの僕は迷わず先頭席に座った。西鉄の路線はJRと違って有明海沿いに行かず内陸部分を一直線に貫くように走っている。なので線路も柳川あたりの田園風景をまっすぐに走っていくので、前面展望していても飽きが来ない。わずか30分の乗車で久留米に着き下車してが十分に楽しめてよかった。
西鉄久留米駅。JR駅より街の中心部はこちらである。ここから30分ほどJR久留米駅までカバンを抱えながら歩いた。けっこう疲れた、久留米といえば世代的に松田聖子やチェッカーズを生んだ街として有名ってことが思い浮かぶが、都会でも田舎でもなく住みやすい街だなと思った。
JR久留米駅はどちらかというと久留米の中心部から離れた閑散とした場所にあった。あたりはマンションが多かった。
駅となりにあったコンビニで今夜の夕食の弁当を調達する。店員のお姉さんふが綺麗だった。博多駅のみどりの窓口のお姉さんもそうだったけど福岡はやっぱり「博多美人」と言われるだけあって目がクリっとした美人が多い気がした。余談だけど前の職場でお世話になった支援員の女性も目の大きな綺麗な人だったけど、久留米の出身だった。やっぱり福岡の美人度は半端ないなあ。
そんなことを思いながら博多へ向かう電車を待った。17時25分発の準快速電車に乗る。僕の地元では「準快速」という列車種別はないので意外だなあと思うけど、停車駅の関係なのか?そのかわりに九州には地元や関西圏にある「新快速」の種別はない。こういったところも同じJRなのに違っていて興味深い。
すぐひとつ前の荒木駅始発なので空いていて余裕で着席。この811系電車、JR東海の311系電車とほぼ同期で車内もよく似た感じ。90年代前半に一線で活躍していて地域の通勤輸送のエース的な車両だった。四半世紀は経てまだ現役で活躍しているのが嬉しく感じる。40分ほどで博多へ到着した。18時04分。ホテルにチェックインする時間まで30分ほどあるので一応コンビニ弁当を買ってあるけど駅ホームのソバを食いたくなった。旅に出ているのだからそれぐらいは心の紐が緩んでいいと思う。ただし太るのは織り込み済みだけど、まあ今日は旅に出ているんだし別にいいじゃんって(笑)
博多駅で各地から集結するJR九州のご自慢の特急列車たちを撮影して時間を潰していた。
787系。九州新幹線が開業するまで鹿児島本線のエース的特急列車だった。僕は学生時代に2度乗車した。当時が懐かしい。新幹線ができてから編成を短くして九州各地で活躍している。かつての鹿児島本線を特急「つばめ」で走っていた長編成の時代を知っているので少し寂しさも感じる。
小倉方面から博多駅に滑り込んできたJR九州の「元祖振り子特急」である特急「ソニック」。僕は乗車経験なし。乗ってみたいけど。ブルーの車体がかっこいい。
別府から久大本線を経由して博多駅に到着したリゾート特急「ゆふいんの森」キハ71系。一度は乗ってみたかったなあ。ディーゼル好きなだけに…やはりディーゼルエンジンの音がいい。まさに「ディーゼルフェチ」の鉄ちゃんの僕である(笑)。
そしてJR九州を代表する振り子式特急電車885系・これはおそらく「ソニック」だったか?これから大分へ向かう列車だと思った。キハ71も883系も885系も結局乗らずじまいに終わったので一度は乗りたかったなあ。。。今回も普通列車専用の「満喫きっぷ」なので縁遠い(笑)。
20分ぐらいこうした特急列車を撮影したり発車を見送ったりして時間を潰し、博多駅を後にした。九州でしか見れない特急列車たちをじっくり見ることができて良かった。駅から徒歩5分ほどの「スマートイン博多駅前」に向かう。少しわかりにくい場所にあったので携帯を頼りにしながら探して無事にたどりつけた。普通のビジホとは違ってアメニティ感あふれる近未来的なつくりのホテルで斬新だった。少しテンションあがった。客室も大きなプラズマテレビが備え付けられていてまた独特だった。
宿泊した「ホテルスマートイン博多駅前」。(翌朝撮影)
~2日目、終わり~